not sweet today…？


１２月２５日。『クリスマス』
クリスマスは恋人達にとって一年で１・２位を競う大切な行事…のはずだけど

「恭弥」
「……」
「恭ー弥ー」
「………」
「恭ー弥ー！」
「……うるさい」

クリスマスなのに学校にいる恭弥は応接室でいつもの様に風紀委員の仕事をしている。

最初に来たとき、「せっかくのクリスマスなんだからどっか行かないか？」って聞いても「行かない」って即答されて、オレは渋々いつものように応接室のソファーに座っている。

仕事が忙しいのか、ずっと書類と格闘している。
だから、オレが名前を呼んでも、無視。
何度も呼ぶと「うるさい」と言われ……

「オレ、恭弥とどっか行きたいんだけどなぁ…」
「……見て分らないの？」
「すいませんでした」

威圧的な目線で恭弥に言われると、それ以上の要求はオレには出来ない。
だって、恭弥は仕事中だから。

「……はぁ……」

なるべく恭弥の気に為らないようにおとなしくしていると、恭弥がタメ息をついて、仕事の手を止め、オレを見る。
……オレ、何か恭弥の邪魔になるような事したかな…？

「ねぇ」
「な…なんだ？恭弥」


「あと１５分だけ待ってくれたら考えてあげる」


「へ？」
「同じことは２度も言わないよ」

そう言ってすぐ恭弥は仕事を再開する。
聞き逃しは絶対にしてないって思う。

けど、恭弥がそういう事言うなんて思わなかったから、オレはかなりビックリして騒ぐとまた怒られた。



恭弥が言ったタイムリミットまで後１４分弱。


まだかまだかとオレは待ち続けていた。



□ＥＮＤ□
甘くないクリスマス…どうでしょうか？甘くない…ですよね？
リクエスト本当にありがとうございましたｗ
というかディーノがアホっ子ぽくってごめんなさい！！

残りは３本。『雲雀視点のディノヒバ』と『雪国』と『獄ツナ』です。
頑張ります！！